主客一体
皆さんは『主客一体』という言葉を聞いたことがありますか?
僕自身この言葉を知ったのはつい最近のことでした!
この言葉・・・実は茶道の世界で使われている言葉だそうです!
主客一体とは
茶道には亭主と客とが一体となってその空間や時間を創り上げるものだという考えがあるそうです。
おもてなしをしたいという心は非常に大事なことだと思います!
しかし、その受け手にそれを汲み取ることができる心が無かったらどうでしょうか?
せっかくのおもてなしはおもてなしでは無くなってしまいます。
おもてなしをしたいという心、そして、それをおもてなしだと感じる心があってはじめておもてなしになると思います!
石田三成の逸話
【おもてなし】についての有名な話に、石田三成の「三献の茶」という話があります。
大一大万大吉
石田三成の旗印で『一人が万人の為に、万人が一人の為に尽くせば天下の人々は幸せになれる』という意味があるそうです。
長浜城主となった羽柴秀吉(豊臣秀吉)は、鷹狩りの途中に喉が乾いてしまったため、近くのお寺に立ち寄ってお茶を求めたそうです。
三成は、そのお寺の小姓で、秀吉にお茶を差し出したのですが、汗だくの秀吉を見た三成は最初に大きな茶碗にぬるめのお茶をたっぷり入れて差し出しました。
喉の渇いていた秀吉はそれを一気に飲み干します。
そして二杯目を求めました。
三成は、一杯目より少し熱いお茶を茶碗に半分だけ入れて二杯目を差し出しました。
秀吉は、それを飲み干すと、さらにもう一杯求めました。
三成は、今度は小さな湯飲みに熱いお茶を差し出しました。
三成の想いとは?
三成はなぜこのようなお茶の出し方をしたのでしょうか?
喉の渇いている秀吉に、熱いお茶を出すと一気に飲めませんし、飲めば火傷をしてしまうかもしれません。
そう思ったからこそ、飲みやすい温度のお茶を先に出したのです。
喉の渇きを満たすにつれ、お茶の熱さを変えていき、そして最後には、三成は秀吉に本来出したかった熱いお茶も楽しんでもらったのでしょう!
三成の秀吉をもてなそうとする心とその心を汲み取ることができた秀吉の心。
二人の心があったからこそ、最高の空間、時間を過ごすことができたのではないでしょうか?
あくまで、逸話ではありますが、秀吉はこの三成の相手を思いやる心に感心し、三成を召し抱え、三成は側近として活躍、豊臣政権の五奉行の内の一人となりました。
企業内における主客一体
この主客一体の考え方は、企業内でも同じことだと思っています!
亭主(社長)と客(従業員)とが一体となってその空間(会社・労働環境)や時間(労働時間)を創り上げる!
おもてなしとは少し違うかもしれませんが、お互いがお互いを思いやり、その気持ちを汲み取る・・・
会社をきちんと運営してくれている社長はどんなことをしたら喜んでくれるのか?
毎日、一生懸命仕事をしてくれる従業員さんはどんなことをしたら喜んでくれるのか?
そんなことを互いに想いあえる会社があったとしたら皆さんは魅力を感じると思いませんか?
今回は『主客一体』という言葉から、自分の理想を書かせてもらいました!
ここに書いたようにきれいにはなかなかいかないでしょう。
しかし、こんな関係を目標にまずは自分の会社を作っていきたいと思います!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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