会社を経営していると、どうしても頭の中は
「売上」や「利益」のことでいっぱいになってしまいます。
・売上をどうやって増やすか。
・利益をどうやって残すか。
・新しいお客様をどうやって獲得するか。
・資金繰りは大丈夫か。
経営者として、これらを考えるのは当然のことです。
むしろ、会社を存続させ、成長させていくためには、とても大切な仕事です。
僕自身も事務所を運営しているので、
売上や利益のことを考えてしまう気持ちはよく分かります。
だからこそ、もう一つ考えてほしいことがあります。
それが、「人」のことです。
お金のことは専門家に相談するのに、
「人」のことは自分でやっていませんか?
会社を経営していると、税金や会計のことは税理士に相談する。
分からないことがあれば専門家に確認する。
これは、多くの経営者が当たり前のように行っていることだと思います。
ところが、「人」に関することになると、
「これくらいなら自分でできる」
「従業員のことだから、自分で判断しないと」
と、経営者自身が抱えてしまうケースがあります。
もちろん、経営者が従業員のことを考え、自分で判断することは大切です。
ただ、人を雇えば、
給与計算
勤怠管理
有給休暇
社会保険
労働保険
労働時間
就業規則
従業員との関係
採用
定着……。
会社として考えなければならないことは、どんどん増えていきます。
それらをすべて経営者一人で抱えてしまうと、
いつの間にか「人」のことに多くの時間を使う、
または、「人」のことを後回しにするようになってしまいます。
本業が終わってから「人」の仕事をしていませんか?
日中は本業。
お客様との打ち合わせをして、営業をして、現場に出て、仕事をして。
そして一日の仕事が終わったあとに、
・「今日は給与計算をしないと」
・「従業員の有給について調べないと」
・「この働き方って法律的に大丈夫なのかな?」
・「従業員から相談されたけど、どう答えよう……」
と、経営者としての仕事が始まる。
そんな状態になっていないでしょうか?
もちろん、会社を立ち上げたばかりであれば、何でも自分でやる時期も必要です。
僕自身もそうでした。
でも、会社が少しずつ大きくなっていく中で、
「自分でできること」と「自分がやるべきこと」は分けて考える必要があります。
経営者がやるべきなのは
「すべてを自分でやること」ではない
経営者が従業員に関することをすべて自分で処理する必要はありません。
大切なのは、経営者が必要な情報を把握し、
会社としてどうするのかを判断できる状態をつくることだと思います。
例えば、
・「このケースでは、こういう対応が考えられます」
・「法律上はこうなっています」
・「会社としては、この方法が現実的だと思います」
・「この部分については、ここまで整えておいた方がいいです」
そんなふうに必要な情報や選択肢が整理されていれば、
経営者は最後の判断をすることに集中できます。
つまり、経営者がすべてを調べ、すべてを処理するのではなく、
最終的な判断ができるように、その前段階を整えておく。
これも、会社を経営していく上では大切なことだと考えています。
「売上・利益」と「人」は両輪です
会社を成長させるためには、売上や利益が必要です。
しかし、その売上や利益を生み出すのは「人」です。
どれだけ売上を伸ばしても、従業員が疲弊してしまえば、
会社は長く成長し続けることができません。
逆に、従業員のことばかりを考えても、
会社として利益を出せなければ、それもまた会社を続けることができません。
だから僕は、「売上・利益」と「人」は、
会社を前に進めるための両輪だと考えています。
どちらか一方だけがうまく回っても、
会社は前に進み続けることができません。
「人」のことを一人で抱え込まない
人を雇えば、経営者として考えることは増えます。
「この対応でいいのかな?」
「従業員にどう伝えればいいんだろう?」
「これって法律上はどうなっているんだろう?」
そんな悩みが出てくるのは、決して珍しいことではありません。
大切なのは、それを一人で抱え込まないことです。
お金のことを税理士に相談するように、
「人」のことも、相談できる専門家を持っておく。
そして、経営者には経営者にしかできない仕事に集中してもらう。
必要な情報を整理し、会社として判断するための下準備をする。
それによって、経営者が本来考えるべきことに時間を使えるようになります。
会社の「人」のこと、一緒に考えます
僕は、社労士の仕事は単に手続きをしたり、
法律を伝えたりするだけではないと思っています。
会社に人がいる以上、必ず「人」に関する悩みが出てきます。
そのときに、「ちょっと聞いてみよう」
と思ってもらえる存在でありたい。
問題が大きくなってからではなく、
「これってどうなんだろう?」
と思った段階で相談できる。
経営者一人で悩むのではなく、一緒に考える。
そんなパートナーがいることで、経営者が売上や利益、
そしてこれからの会社のことに集中できる環境をつくる。
「売上・利益」と「人」。
社労士は、会社の売上を直接つくる仕事ではありません。
しかし、人に関する環境を整え、
会社が将来にわたって安定して成長していくための土台をつくることはできます。
この両輪をしっかり回しながら、会社を一緒に成長させていきませんか?
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