就業規則の作成
「就業規則って作らないといけないの?」
ある会社様からこんな質問をいただきました。
その会社様は従業員数が10人に満たないため、法律上就業規則を作成する必要はありませんでした。
その旨伝えると、じゃあ作らなくていいね!
まぁ、当然の返答ですよね。
就業規則を作成する必要はないというのは、
ルールを作らなくていいというわけではありません。
ただ、就業規則という従業員さん全員に適用されるものを作らなくていいというだけです。
そして、就業規則がないのであれば、本来、労働条件や服務規律などのルールを
全て個別に定め、全ての従業員から個別に同意を得なければならなくなるのです。
これってかなり手間だと思いませんか?
そして実務上こんなことが可能だと思いますか?
就業規則という一律なルールがないので、Aさんとはこういうこういうルールで、Bさんとはこういうルールで・・・
そして、Aさんの方が優遇されていると感じたBさんはどうするでしょうか?
管理を円滑に行うためには、従業員の人数にかかわらず、
指揮命令できる管理体制を構築することが重要ではないのでしょうか。
こんな話をした結果、この会社様は就業規則を作成するという決断をしていただきました。
法律で決められているから作成するのではありません。
なぜ就業規則を作るのか?
それを一度考えてみるといいかもしれません。