Blogブログ

社会保険制度について

会社をこれから設立する事業主さまから、こんなお問い合わせをいただきました。

事業が順調になってきたので、会社を設立して従業員を雇用しようと動いているのですが、
社会保険の事をうっかり忘れていました。社会保険についてほとんど何もわからないので
まずは社会保険の制度やしくみなど教えてください。

 

社会保険についてご説明させて頂きます。

社会保険とは

社会保険は、病気、出産、死亡などの不測の事故や老後の生活に備えて、勤労者や事業主などが保険料を負担して、医療や年金・一時金の給付を行い、生活の安定を図ることを目的とした制度です。
例えば、厚生年金保険の適用を受けている事業所は、全国で243万6,000事業所にのぼり、被保険者の数は4,037万人に達しています。(令和元年度時点)
今日において、社会保険は勤労者の生活に欠かすことのできないものといえます。
この制度を円滑に運営し、勤労者の福祉を図るためにも、制度の内容や手続きについてよく知っておくと良いと思います。

社会保険の特色

1)勤労者の相互が目的

働く人が自分と家族の健康や生活を守ることは自身の責任です。同時に勤労者同士の相互扶助も欠かせません。
健康保険や厚生年金保険などの社会保険は、この相互扶助の精神を、社会的に制度化したものです。

2)勤労者の福祉を図る

社会保険は、企業内福祉の枠をこえて、大多数の企業に強制適用されており、事業主は、従業員とともに保険料を負担し、その納付・加入手続などの義務を負っています。

3)国が責任をもって運営

国民の生活を保護し、福祉を図るために、国は法律で社会保険制度をつくり、保険者となって費用の一部を負担し、責任をもって運営しています。
健康保険組合・厚生年金基金などの公法人の運営も、国が最終的な責任を負っています。

4)法律で加入義務

社会保険は、民間の保険と違い、勤労者個人や事業主が自由に契約し、希望したときに加入するものではなく法律で加入を義務づけられており、その意思に関係なく、事業所単位で加入しなければなりません。

5)収入に応じて負担、必要に応じて給付する

社会保険は、民間の生命保険・損害保険などと異なり、収入に応じて保険料を負担し、必要に応じて給付を受けのが原則です。

関連記事