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【簡読!人事労務】個人事業主の国民健康保険

知っているようで知らないことって意外とあったりしませんか?

もしくは、知ってはいるけど実際どうやって利用したらいいかわからないとか・・・

日々、お客様のところに訪問する中でお話ししているとやはりそういった悩みを抱えている方が多いです。

社会保険労務士の仕事をする中で遭遇したそんな悩みをブログにしてみたいと思います。

今回は個人事業主の国民健康保険組合に関する話です。

業種によって加入できる国民健康保険の制度があると聞きました

現在、個人事業主で市の国民健康保険に加入しているEさん。

昨年の所得が多かったこともあり、国民健康保険料が高いと感じているようです。

職業によって、加入できる国民健康保険があると聞きいてお問合せ頂きました。

業種ごとの国民健康保険組合

Eさん「現在、国民健康保険に加入しています。昨年の所得が多かったこともあり、保険料が高いと感じています。」

 

鈴木「所得に応じて、保険料が高くなりますもんね。」

 

Eさん「そうなんですよ。
同じ業種の知人に聞いたんですけど、業種ごとに加入できる国民健康保険があると聞いたんですが、そういったものが本当にあるんですか?」

鈴木「職種ごとにある国民健康保険組合の事でしょうね。」

Eさん「どんな業種でもあるんですか?」

鈴木「無い業種もあります。僕たち社会保険労務士はないんです。
医者、建設業、税理士、食品、美容などなど いろいろな業種であるんです。」

保険料はどうなる?

Eさん「そうなんですね。保険料は安いんですか?」

鈴木「安くなる場合はあると思います。
すべての健康保険組合ではないと思いますが、保険料の算出が所得ではなく、年齢に応じて算出されるんです。」

 

Eさん「そうなると、所得が高くて保険料が高い場合は、保険料が安くなるかもしれないんですね。
でも、保険料が安くなるということは、サービスが低下したりしないんですか?」

鈴木「病院に行った時の自己負担割合が高くなるわけでもありませんし、高額療養費の制度もあったりとサービスは変わりませんよ。
むしろ、市の国民健康保険にはない傷病手当金があるなどサービスが良くなる可能性もありますよ。」

Eさん「そうなんですか!?ちょっと検討してみる価値はありそうですね。
ちなみに、法人でも加入できるんですか?」

法人でも加入はできる?

鈴木「法人になってからは加入できないはずです。
個人事業主の時に加入していれば、法人成りしてもそのまま継続できる組合はあるそうですよ。」

Eさん「法人成りしたら、通常の健康保険にすることもできるんですよね?」

鈴木「それは可能ですよ。」

 

Eさん「わかりました。まずは保険料を比べてどうするか考えてみますね。」

 

 

 

まとめ

◆ 業種ごとに加入できる国民健康保険組合がある
◆ 全ての業種に国民健康保険組合があるわけではない
◆ 保険料の算出が所得ではなく、年齢に応じて算出されるため保険料が安くなる場合もある
◆ 市の国民健康保険にはない傷病手当金があるなどサービスが良くなる可能性も!
◆ 法人になってからは加入できない。

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